「四次元ポケット」の使い方を課題整理のフレームワークでひも解いてみた

突然ですが、子供の頃に夢中になったドラえもんの四次元ポケット、覚えていますでしょうか?

「どこでもドア」や「もしもボックス」などあのポケットには、どんな困難な状況も一瞬で解決してしまう不思議な秘密道具がぎっしり詰まっていました。

「四次元ポケット」はなんでも叶えてくれる一方で、ドラえもんは無鉄砲に秘密道具を活用していたわけではありません。ドラえもんはいつものび太の抱える悩みやトラブルをしっかり「整理」し、状況に応じて必要な秘密道具を選び出していました。

今回は、ドラえもんがどのようにしてのび太の悩みを整理し、最適な秘密道具を提示していたかを紐解きながら、その考え方をビジネスの整理に応用する方法をお伝えします。

目次

のび太の悩みをドラえもんはどう整理するのか?

四次元ポケットの活用を考えるにあたり、まずは、まずはのび太の悩みについてシンプルなマトリクスを作ってみましょう。どの課題が「今すぐやるべき」か、「計画的に進めるべき」かを見極めるためのツールです。

各象限におけるのび太のお悩み状況に応じて、ドラえもんは例えば以下のように秘密道具を提案しています。

第一象限:緊急かつ重要な課題

  • のび太の悩み
    「テスト前日なのに、宿題が全然終わっていない!」
  • 秘密道具
    タイムマシン

のび太なら、時間を巻き戻して十分な準備をするために時間を巻き戻したいところ。緊急で重要な課題に対してはタイムマシンは万能に機能します。

第二象限:重要だが計画的に取り組む課題

  • のび太の悩み
    「将来の夢のために勉強習慣を身につけたいけど、毎日の積み重ねが難しい…」
  • 秘密道具
    あんきパン

『暗記パン』で短時間でも知識が効率的に身につき、のび太は小さな成功体験を積むことで達成感を得られます。計画的な学習とやる気の持続には、効率アップを実感できる仕組みづくりが不可欠と、ドラえもんはアドバイスしています。

第三象限:緊急だが重要性が低い課題

  • のび太の悩み
    「ジャイアンにいじめられて、今すぐ仕返ししたいという衝動にかられる…」
  • 秘密道具
    タケコプター

タケコプターを使えば、一気にその場から離れて、空高く飛び立つことができるので、のび太は一時的に衝動を冷ますことができます。

第四象限:重要でもなく緊急でもない課題

  • のび太の悩み
    「いつもダラダラして、趣味に没頭しちゃう…」
  • 秘密道具
    あえて与えない

重要でも緊急でもないのび太の悩みに対して、ドラえもんはあえて秘密道具を差し出すことはありません。のび太の成長のためにも、ドラえもんはなんでも秘密道具に頼らせないで自分で解決できるよう促してあげます。

ドラえもんは、のび太の悩みをただ解決するのではなく、まず「整理」し、どの問題が本当に大切で、どれが緊急なのかを見極めます。

その上で、状況に応じた最適な秘密道具を選び出し、的確な解決策を提示します。

ドラえもんから学ぶビジネスの整理術

ドラえもん流の悩み整理術は、のび太の日常を少しでも楽にするだけでなく、ビジネスにおいて「どう意思決定すべきか」を冷静に判断するためのヒントを与えてくれます。

例えば、マーケティング活動において、広告施策やSNS発信等様々な「道具」は存在する一方、事業が直面する課題ややるべきことを整理しない限り、それらの「道具」を有効活用することはできません

みなさんも、ドラえもんの取り組みを参考にして、日々の業務を成果に繋げる「整理」の技術を活用してみてください。

なおそうした「整理」を効率的に進めたい場合は、是非コンパスシェアのコンサルタントにご相談ください。

業務フロー分析のノウハウ、戦略づくりのフレームワークなど、経営・事業に関する豊富な知見に基づいて、貴社にカスタマイズされた整理のアドバイスを得ることができます。

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