コンパスのスポットコンサルティングは、1時間単位で優秀なハイスキル人材の知見を活用できる仕組みです。
「相談」というより、「いま欲しい知識や経験をピンポイントで借りる」という認識が近いかもしれません。
例えば、資料のブラッシュアップ、会議への同席、市場や事業に詳しい人材へのインタビュー、既存施策の改善、戦略の壁打ち――。
いずれも、経営者にとって「今すぐ解決したい課題」に直結する活用法です。
今回は、スポットコンサルティングがどのような場面で役立つのか、5つの具体例をご紹介します。
1.資料のブラッシュアップ
概要
資料は「意思決定を動かす武器」です。投資家向けの資金調達資料、ピッチコンテストの資料、営業提案書、採用説明会用の会社紹介――どれも“伝わらなければ意味がない”ものばかり。
社内だけで作った資料は「情報は入っているが構成・結論がぼやけて伝わりづらい」ことが多く、コンサルにレビューしてもらうことで、相手の心を動かすストーリーへ変わります。
| 項目 | スポットコンサル活用なし | スポットコンサル活用あり |
|---|---|---|
| 構成 | 技術・商品の詳細やデータなど情報の羅列 | 相手に伝わるようポイントごとに整理された構成 |
| 説得力 | 定量・定性面ともに客観的な根拠が不足 | 数字含め、納得感の持てる説明 |
| 結論 | 最終的に何をしたいか、どうしてほしいかが見えにくい | 結論がシンプルに伝わり、相手が判断しやすい |
役立つコンサルスキル
・情報整理力
・要点の構造化スキル
・ストーリーテリング
そのスキルが培われる理由
コンサルタントには「経営層に的確な情報を伝え、素早く納得してもらう」ことが常に求められます。結論→理由→データという逆三角形の型を繰り返し訓練し、情報を削ぎ落とす作法をレビューで鍛え上げます。さらに、ビジネスモデルの評価や資金調達に自身で取り組んだ経験を持つ人材も数多くいます。その結果として、短時間でも「相手を動かす資料」を磨き上げる術をお伝えできるのです。
2.社内会議の同席
概要
多くの企業で「会議が長いのに結論が出ない」「無駄な会議を削減して、もう少し有意義な会議をしたい」という悩みがあります。事前に会議の目的・背景や決めたい事項を共有したうえで、ハイスキルなコンサルタントが同席。会議の「今日決めるべき論点」が明確になり、結論に直結します。これにより、複数の会議で決める事柄を1時間で解消できることもあります。
| 項目 | スポットコンサル活用なし | スポットコンサル活用あり |
|---|---|---|
| 会議時間・回数 | 長引き、回数が増えることも | 時間内に結論がでやすい |
| 議論の質 | 脱線や堂々巡りのリスク | 論点・必要情報を整理し、確実に前進 |
| 意思決定 | 曖昧な結論でタスク化も不十分 | 明確な意思決定と、すぐにアクションを起こせる準備が整う |
役立つコンサルスキル
・論点設定力
・ファシリテーション / タイムマネジメント力
・意思決定の支援スキル
そのスキルが培われる理由
コンサルタントは、高い思考力や多くの知見が要求される論点設定力を日々磨き、重要な意思決定が支援できるようになります。さらにコンサルファームでは「1時間で結論を出す」ことが徹底されており、重要な論点を設定し、議論が逸れれば戻し、結論へ導く。そして、経営層と直接同席し決定の場を経験することで、「結論にたどり着かせる力」が日常業務として磨かれているのです。
3.エキスパートインタビュー
概要
新規市場への進出や新事業の立ち上げを始め、新しい取り組みを始める際には、机上の情報だけでは不十分です。
スポットコンサルでは、依頼者が外資系コンサル出身者や大手企業役員経験者に直接インタビューすることができます。事業構造のリアル、競合が実際に取っている戦略、成功と失敗の分かれ目――実務を経験したからこそ語れる情報を短時間で引き出せます。
| 項目 | スポットコンサル活用なし | スポットコンサル活用あり |
|---|---|---|
| 情報源 | 調査レポートや公開情報 | 実務経験に基づく一次知見 |
| 内容 | 一般論、ネットリサーチの情報が主になる | 成功・失敗の具体例、現場から獲得した情報 |
| 意思決定 | 情報不足や一般的な情報で迷いが残る | 実体験に基づいた情報を判断材料にできる |
役立つコンサルスキル
・業界の実務で培った専門的知見
・事業構造 / 収益モデルの緻密な理解
・成功 / 失敗事例のストック
そのスキルが培われる理由
多くのコンサルタントは、多様な業界・テーマで数多くのプロジェクトを経験します。その過程で「なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか」という知見を体系的に蓄積しています。さらに、意思決定者と直接議論を重ねるケースも多いため、机上ではなく“実際に経営で使える視点”を持ち合わせています。自ら意思決定を担ってきた経験を持つコンサルタントはさらに「現場が実行できるか否か」を含めたリアルな知見を語れるのです。
4.施策の改善
概要
「広告を出したが成果が出ない」「人事施策が浸透しない」。このような悩みを放置すれば、時間とコストが浪費されます。ハイスキルなコンサルタントは施策を因果関係で分解し、「どこにボトルネックがあるのか」を突き止めます。結果、改善は感覚ではなく論理とデータに基づいて進み、短期間で効果を引き出せます。
| 項目 | スポットコンサル活用なし | スポットコンサル活用あり |
|---|---|---|
| 課題特定 | 明確化・具体化が不十分な恐れ | 因数分解で要因を具体的に特定 |
| 改善策 | 感覚的な思いつきのケースあり | 仮説検証に基づく具体策 |
| 効果 | 改善が遅れてしまう恐れ | 短期間で成果へ直結 |
役立つコンサルスキル
・因数分解
・KPI設計
・仮説構築力 / 検証力
そのスキルが培われる理由
外資コンサルのプロジェクトは「成果が出ない理由を特定し、改善策を出す」の繰り返しです。さらに問われるのは、筋のいい仮説構築力。売上を「客数 × 単価」で分解する、採用を「応募数 × 通過率 × 入社率」で分析するなど、変数ごとに因果を整理し、抜け漏れのないよう検討し、仮説を立てます。これを何百回と繰り返してきたため、1時間でも施策改善のために重要なポイントを明確にできる力があります。
5.外部顧問(経営・事業の壁打ち)
概要
経営者は「幹部には話せない悩み」を抱えるものです。新規投資の是非、組織改編のタイミング・・・
誰にも相談できないテーマこそ、外部人材との壁打ちが有効です。特にハイスキルなコンサルタントに相談することで、思考が論点ごとに整理され、見落としたリスクや選択肢が浮き彫りになります。
| 項目 | スポットコンサル活用なし | スポットコンサル活用あり |
|---|---|---|
| 思考整理 | 頭の中で多くの悩みが錯綜する | 論点に分解され明確化 |
| リスク確認 | 見落としのリスクあり | 多角的にリスクを洗い出す |
| 意思決定 | 不安を抱えたまま決断する | 納得感をもって決断 |
役立つコンサルスキル
・論点思考
・リスク可視化
・意思決定支援
そのスキルが培われる理由
コンサルファーム出身の人材は常に「CEOが最終的に判断する前提」で資料を作り、議論を進めます。そのため、問題を論点に分け、選択肢とリスクを明確化する力が徹底的に鍛えられ、経営の右腕として活躍するスキルが培われています。また、そのほか、自ら意思決定を担ってきたコンサルタントは「組織が実行できるかどうか」という視点も持ちます。それぞれの知見が組み合わさり、経営者の孤独な判断を支える強力な壁打ち相手となります。
まとめ
スポットコンサルティングは「事業・経営を相談できる窓口」だけではありません。
正確には、優秀なハイスキル人材の知見を、1時間単位で自在に活用できる仕組みです。
資料作成、会議、インタビュー、施策改善、戦略壁打ち――。その活用の幅は広く、いずれも経営者にとって「今欲しい答え」を得る手段になります。
長期の顧問契約や高額のプロジェクト発注の前に、まずはスポットでコンサルタント活用を試してみる。
そこから、経営に直結する大きなヒントが得られるはずです。
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