前回に続き、「コンパスシェアを使い倒す!」企画の第二弾として今回は相談者にご満足いただける相談を行うにあたって事前に準備しておくべきことをご案内します。
前回の記事をまだ読まれていない方は、そちらもご覧いただけますと幸いです。
相談当日のゴールとプロセスを明確にする
相談者の不安をやわらげるために
前回の記事でもお伝えしましたが、コンパスシェアで相談を行う多くの方はコンサルタントへの相談に慣れていません。自社の事業を前進させる一助になれば、とは思っていますが具体的にどう進めれば良いのか不安を抱いている状況です。
なので、まずは当日の論点やゴールなどを簡潔にまとめ、アジェンダを共有しましょう。併せて、相談者の方に用意しておいてほしい情報があれば依頼しておくと、当日の相談がよりスムーズに進められます。
アジェンダの例
あまりボリュームが多いと事前に読んでいただけなくなるため、「何を目的とするのか」「何を話すのか」「こちら(相談者)が何かしておくことはあるのか」の3つが網羅されていれば十分です。

ファイルは下記からダウンロード出来ますので上記を基に編集いただけます。
上記は一例なので、コンサルタントが得意としている進め方や相談者からの相談事項に合わせ柔軟に設定いただけるとなお良しです。
アジェンダを作成する前の準備
相談者の企業HPなど、ネットで得られるような情報は先に把握しておくと強みや弱みの仮説が立てやすく、また自社の状況や商材に応じた深掘りの質問も考えられるのでより質の高い相談に向けたアジェンダ設定が可能になります。
小売店や飲食店であればGoogleMapで立地や口コミも調べられますし、Amazonや食べログなどに掲載していることも多いのでそこからも情報が得られます。
BtoBの企業などで、Webに何の情報も無いケースもありますが、その場合は事前の準備は難しいので当日にヒアリングを通じ解像度を上げることになります。
相談者とのコミュニケーションが重要
アジェンダを作って送付し、一方的に連絡するだけではお互いの信頼が生じづらいため、アジェンダが相談者のやりたいことや聞きたいことに添えているかは確認した方が良いです。
特にコンサルタントへの相談経験が無い場合、「よくわからないけど、コンサルがこういう進め方が良いと言うならそうなんだろう」と無言の納得をされてしまうことがあります。この時点ですでに納得感が薄くなってしまっているため、当日もやはり納得感が無いまま相談が進み、満足度の低い相談に繋がってしまいます。
相談者に「満足のいく相談」を行っていただくには当日だけでなく、事前のコミュニケーションで安心感を醸成することが重要です。とはいえ相手も本来業務がありますので、アジェンダのすり合わせ以上のこと、例えば事前にメッセージでヒアリングを行うようなことは負荷がかかってしまいますし、不要です。バランスを見極めつつ対応を進めていきましょう。
次回はいよいよ相談当日、どう進めていくべきかについて解説します。

