昨今、グローバルな医療環境は急速な技術進化と規制の変化により、大きな転換期を迎えています。先端技術を活用し医療現場に新たな価値を提供するスタートアップ企業も、実用化への道のりでは多くの課題に直面せざるを得ません。
そんな中、限られたリソースを最大活用し、医療支援機器の開発を手掛けるスタートアップB社は、事業の本格的な立ち上げのために、コンパスシェアのコンサルタントに事業の相談を実施しました。相談を通じて浮き彫りとなった、現状の課題やその解決プロセス、そして実際に得られた成果について、代表のO様にお話を伺いました。
気軽に経営のアドバイスを受ける機会としてスポットコンサルを活用
御社の事業内容と事業が直面する現状について教えてください。
弊社は、医療機器デバイスの開発を手掛けるスタートアップ企業として、従業員20名弱の少数精鋭チームで活動しております。最先端のAI技術と、医療現場で求められるセンサー技術を融合させた独自の医療支援機器を開発しており、医療従事者の業務負担軽減や診断精度の向上を目指しております。
しかし、現状は試作機レベルに留まっており、実用化に向けた臨床試験の実施、各種規制・認証取得、そして市場投入時期の判断など、解決すべき課題が山積している状況です。また、技術面においては自信がある一方で、事業展開や市場戦略の経験不足から、今後の具体的なアクションに不安を抱えているのが現状です。
そのような状況の中で、なぜ今回の1時間スポットコンサルを選ばれたのでしょうか?
従来、外部の経営アドバイスを受ける機会が非常に少なく、どのタイミングで何に着手すべきか、明確な指針が得られずにおりました。そこで、各業界のトップクラスのコンサルタントが1時間単位で気軽に相談できるというコンパスシェアの特性に大きな魅力を感じ、早期に現状の課題を整理し、次の具体的なアクションプランを策定するために活用する決断に至りました。
そして登録コンサルタントのうち、経営面でのコンサルティング経験も豊富で医療業界の知見もあるF氏に、相談を依頼することを決めました。
事業立ち上げに伴う重点課題の絞り込みと実行可能なアクションの提示
実際のコンサルティングでは、どのような流れで進められたのですか?
まず最初の30分でF氏よりヒアリングの場を設けていただき、弊社の事業内容、開発中の医療支援機器の革新的な特徴、そして直面している技術的・規制上の課題について詳細にご説明させていただきました。
F氏は、まず弊社が持つ技術的優位性を高く評価されるとともに、現状の事業運営における規制対応や市場戦略の不備について鋭い指摘をされ、現状の整理から課題の優先順位付け、さらに実行可能な具体策の策定に向けた意見交換を進めてくださいました。
具体的には、どのような課題が浮き彫りになったのでしょうか?
F氏との対話を通じて、弊社では主に以下の三点の課題が浮き彫りになりました。
1.規制対応と認証取得
医療機器として市場に投入するためには、各種法令や規制に基づいた認証取得が不可欠ですが、現状では具体的な手続きや戦略が不透明な状態でした。
2.市場戦略とブランディング
技術の革新性を十分に評価される一方で、ターゲット市場や製品価値の明確化、資金調達の戦略が整理されておらず、競合との差別化を図る必要がありました。
3.製品改良と臨床試験の準備
試作機を基に実用化に向けた臨床試験のプロセス整備が必要であり、医療現場からのフィードバックを反映する仕組みの構築が必要でした。
その課題に対し、担当コンサルタントからはどのようなアドバイスが提示されたのですか?
F氏からは、現状の課題を細分化した上で、各項目に対して短期的かつ実行可能な改善策のアドバイスをいただきました。
具体的には、まず規制対応のための専門家との連携体制を早急に構築すること、次に市場分析を徹底しターゲット層を明確化し、市場投入前に医療機関からのフィードバック収集による自社製品の強みと改善点を洗い出すこと。並行して、既存の事業計画を見直し具体的な市場投入スケジュールを設定するとともに、潜在的な投資家へのアプローチを準備する方針を提示いただきました。
相談を通じて事業運営上の不安が大幅に解消された
今回の相談の結果として、どのような成果が得られたのでしょうか?
F氏の助言を受けた結果、弊社では以下の具体的なアクションの実施に移りました。
・規制対応においては、認証取得に必要な手続きのロードマップが明確化され、すでに外部の専門家との連携が開始されました。
・ターゲット市場のセグメントが明確化され、現在医療現場からのフィードバックを定期的に反映する仕組みの整備も進めております。これにより、製品改良のプロセスを加速させることを見込んでいます。
また既存の事業計画の見直しも並行して進めており、今後は資金調達に向けた準備に移ろうとしております。
今回のスポットコンサルの効果について、どのようにお考えですか?
1時間という短時間でありながら、外部のプロフェッショナルの客観的かつ実践的なアドバイスにより、弊社の課題が体系的に整理され、次にとるべきアクションが明確となりました。従来抱えていた事業運営上の不安が大幅に解消され、今後の成長に向けた強固な基盤作りの方針が定まりました。
本日は、B社代表のO様に、革新的な医療支援機器の実用化と、1時間のスポットコンサルによる具体的な成果についてお話を伺いました。O様、誠にありがとうございました。
今後のさらなるご発展と、医療現場への貢献を心より期待しております。
担当コンサルタントF氏のコメント
(40代、某医療系スタートアップCFO、元大手監査法人マネージャー)
今回のB社代表のO様のご相談は、技術面での強みを最大限に活かしつつ、ビジネス戦略の不透明さに着目しました。
初回のヒアリングでは、弊社の医療支援機器が持つ革新性に大変感銘を受けましたが、一方で、認証取得や市場投入に向けた具体的な戦略が欠如している点を強く感じました。そこで、現状の課題を細かく洗い出し、短期および中期のアクションプランを策定することで、即実行に移せる戦略を提示させていただきました。
O様は前向きにこれらの提案を受け止め、早期の実施に向けた動きが既に始まっていることに、非常に大きな意義を感じております。
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